旧日本銀行 京都支店
     天空仙人のレトロ建築探訪
       16.Oct.2013
      Nostalgic & retrospective buildings
名称旧日本銀行 京都支店(現:京都府京都文化博物館別館)所在京都府京都市中京区三条高倉
設計者辰野金吾・長野宇平治建築年1906(明治39)年6月
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重要文化財 旧日本銀行京都支店

建物の沿革

この建物は、明治36年(1903)9月に着工され、明治39年(1906)6月に竣工した日本銀行京都支店の建物である。 日本銀行京都出張所は明治27年(1894)4月に東洞院通御池上るに開設されたが、 業務の拡張にともない明治39年7月にこの三条高倉の地に新築移転された。 その後明治44年(1911)6月に出張所から京都支店に名称変更された。 日本銀行は昭和40年(1965)10月に河原町通二条に移転され、 建物は昭和42年(1967)4月から財団法人古代学協会の所有となり、 平安博物館として使用され、昭和44年(1969)3月に国の重要文化財に指定された。 昭和61年(1986)4月に京都府に寄贈され、京都府教育委員会文化財保護課により 創建当初の姿に修理・復元された後、昭和63年(1988)10月に京都府京都文化博物館の別館として一般公開した。

建物の概要

建物は煉瓦造、二階建、一部地下一階、スレート(粘板岩)・銅版葺である。 外観は三条通に面して左右対称で、赤煉瓦に白い花崗岩を装飾的に配している。 この意匠は19世紀後半のイギリスの建築によく使われた様式である。 両翼には塔屋が付き,屋根には通気塔・採光窓などを設けて変化に富む。 内部には旧営業室の吹き抜けの大きな空間があり、 カウンターのスクリーンや壁画の装飾、天井などは時代の雰囲気をよく表している。 左右の各室は応接室や所長室として使われていた。 二階には上等室、大広間が設けられた。 この建物の背後には別棟の金庫があり、渡廊下によりつながっている。 金庫根は煉瓦造、一階建、桟瓦葺である。 設計は、明治の建築界の帝王といわれ、東京駅などを設計した辰野金吾(1854〜1919)と、 長野の弟子で各地の銀行建築を手がけた長野宇平治(1867〜1937)とによる。

案内板より


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